マーベロン®
服用者向け情報提供資料
服用前の注意
1. 喫煙について
経口避妊薬服用中の喫煙は、静脈血栓症、 肺塞栓症、 心筋梗塞、脳卒中などの副作用の危険性を高めると報告されています。
この危険性は年齢(35歳以上)および喫煙量(1日15本以上)により増加するといわれています。したがって、35歳以上の人でこの薬を服用する場合は、禁煙することが必要です。
2. 次の人は服用してはいけません。
- 以前経口避妊薬を服用して過敏症をおこしたことのある人
- 乳癌、子宮内膜癌、子宮頸癌およびその疑いのある人
- 原因不明の性器出血のある人
- 血栓性静脈炎、 肺塞栓症、 脳血管障害、 冠動脈疾患にかかっている人、またはこれらの病気にかかったことのある人
- 35歳以上で1日15本以上のたばこを吸う人
- 閃輝暗点、星型閃光などの前兆がみられる片頭痛のある人
- 肺高血圧症または心房細動のある心臓弁膜症の人、亜急性細菌性心内膜炎にかかったことがある心臓弁膜症の人
- 血管病変のある糖尿病にかかっている人
(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など) - 血栓性素因のある人
- 抗リン脂質抗体症候群の人
- 4週間以内に手術を予定している人、手術後2週間以内の人、産後4週間以内の人、および長期間安静状態の人
- 重症の肝障害のある人
- 肝腫瘍のある人
- 脂質代謝異常のある人
- 高血圧のある人(軽度の高血圧の人を除く)
- 耳硬化症の人
- 妊娠中に黄疸、持続的なかゆみまたは妊娠ヘルペスの症状があらわれたことのある人
- 妊婦または妊娠している可能性のある人
- 授乳中の人
- 現在身長が伸びている人
3. 次の人は、処方を受ける前に医師に相談してください。また、処方を受けた後でも心配になったときは医師または薬剤師に相談してください。
- 40歳以上の人
- 子宮に筋腫のある人
- 過去に乳癌と診断された人
- 乳癌の家族歴(家族に乳癌になった人がいる)または乳房にしこりのある人
- たばこを吸う人
- 肥満の人
- 血栓症の家族歴のある人(家族に血栓症にかかったことがある人がいる)
- 前兆のない片頭痛の人
- 心臓弁膜症の人
- 軽度の高血圧のある人(妊娠中に高血圧が認められた人も含む)
- 糖尿病またはその疑いのある人
- ポルフィリン症の人
- 肝障害のある人
- 心臓の病気、腎臓の病気にかかっている人、またはこれらの病気にかかったことのある人
- てんかんのある人
- テタニーのある人
- 医師の治療を受けている人
4. 授乳期の服用について
授乳中の人は、この薬を服用することはできません。母乳中に経口避妊薬の成分が検出されることが報告されています。また、経口避妊薬は母乳の量・質を低下させることがありますので、授乳期間中はこの薬を服用せず、他の避妊法を使用してください。